硫化水素 (H2S) を最大 90% 削減
工業用水の井戸設備などにご利用いただけるHS空気清浄機 は、大気中のガス、硫化水素 (H2S) を光分解酸化し除去します。
H2Sの値が大幅に低下することでポンプ設備周囲の電子機器を守ることや、悪臭が大幅に減少することで隣人からの苦情を回避することが出来ます。
HS空気清浄機はどの揚水設備にも簡単に設置ができ、他のJimco 製品同様に環境に優しく空気を浄化するプロフェショナルな解決策となります。
JIMCOの環境対応型技術は光分解酸化を基礎としており、この技術は化学薬品やフィルターを使用せずに空気や水を浄化されたい各産業の方にご利用いただけます。
HS空気清浄機は230V電源が供給されているキャビネット内の揚水井エンドパイプに設置します。
大気中の酸素はJIMCOの特殊なUV-C ランプによってオゾンへと変わりベンチレーターによって井戸内に吹き込まれます。オゾンは硫化水素と反応し、 次の化学反応が起きます。
O₃ + H₂S -> SO₂ + H₂O -> SO₂²⁻ OG SO₃²⁻
これは硫化水素が酸化されて硫黄化合物になり、危険性や悪臭がなくなることを意味します。
HS 空気清浄機は上部にベンチレーターのある Ø110のPVC チューブに垂直設置し、230 Vの電源に接続します。
生成されたオゾンは揚水井のØ110パイプのエンドから管の内部を通りポンプピットへと入っていきます。
硫化水素の減少率は試験体内のバクテリアのレベルにより異なりますが、 試験結果に基づく推定減少率は以下となります。
800 ppm – 約50%削減
300 ppm – 約67%削減
100-150 ppm – 約80%削減
60 ppm – 約90%削減
硫化水素は化学式H2Sの無機化合物です。硫化水素は極めて強い毒性があり、腐食性もあります。更には可燃性もあるためH2S と空気の混合物は爆発する可能性があります。
0.01~0.02ppm未満で臭いを認識でき硫化水素が空気中に含まれていることが分かります。
咳が出てきて目に異変が起きます。10~20 分後にはめまいが伴いそれ以上の時間さらされると死亡に至る可能性があります。
硫化水素の急性毒性は、主に目や肺などの組織への局所攻撃と、血液の酸素輸送能力の阻害によるものです。硫化水素は可燃性ガスでもあり、空気と混合すると体積で4~46%の濃度で爆発します。
廃水の業界では活性炭の使用は一般的に知られていますが、活性炭が常に効率的に機能したり長持ちしたりするとは限らない事実が課題であります。
また特殊な汚染ケースでは含浸カーボンタイプの選択が適切とされる場合もありますが、例えば廃水中の硫化水素の浄化もこれに当てはまります。硫化水素に適したタイプのカーボンを使えばカーボン重量の最大 50%を吸収できます。不適切なカーボンを使用する場合、カーボンは 5 ~ 10% しか吸収しないことがあります。
JIMCOのHS空気清浄機は、キャビネット内で活性炭フィルターと組み合わせてご使用いただけます。イメージとしては写真の様にフィルターを地上に配置し、清浄機を地面を掘り設置するかたちとなります。
地上の硫化水素フィルターに設置されたHS空気清浄機がUV-Cランプでオゾンを生成し、清浄機の換気装置により生成されたオゾンが井戸内に供給されます。
硫化水素とオゾンが反応し、その空気は井戸から排出されフィルター設備内の粒子状の活性炭を通過します。そこで残りの硫化水素が吸着されるため、井戸設備周囲への臭気や汚染を低減する最適なソリューションとなります。
地下の硫化水素フィルターに設置されたHS空気清浄機がUV-Cランプでオゾンを生成し、清浄機の換気装置により生成されたオゾンが井戸内に供給されます。
硫化水素とオゾンが反応し、その空気は井戸から排出されフィルター設備内の粒子状の活性炭を通過します。そこで残りの硫化水素が吸着されるため、井戸設備周囲への臭気や汚染を低減する最適なソリューションとなります。