コンケンに長年お住いの方は、近くのチー川の氾濫を原因とする洪水を何年にもわたり経験されています。また雨季のこうした洪水は、チー川周辺だけでなく全国の多くの河川や貯水池の周辺で繰り返し発生するタイ全土の問題へと発展しています。
こちらのお客様は、これまで家と車を洪水から守るため、ご自宅の周りに壁を作られたり、地元製の防潮堤を設置されたりしましたが、残念ながら失敗に終わっていたとのことです。
この度、将来的な洪水被害を避けるべく恒久的な解決のために弊社にご連絡をいただき、幅 4 m、高さ 1.2 m の防御バリアをご自宅入り口に設置させていただきました。
エス・フリースがお届けしたソリューションは、取り外し可能な Friiva NF 035 洪水防壁というもので、既存の地面や壁や柱を改造し、脱着可能なセンターポールを取り付けます。
洪水の危険性がない場合は、バリアパネルを取り外して、次の洪水シーズンに備えて保管することができます。センターポールも外しておけば見た目はこれまでと変わらない景観になります。
ところで、川が氾濫するのはなぜでしょうか？
太古の昔から、特に雨季には雨の水が下流に下流に次々と移動するため川は氾濫をしてきました。通常これらの溢れた水は周辺地域に流れ込み、河川やその他の水域を囲む低地に氾濫原を作り出します。
そしてこれらの地域の頻繁な洪水は、何世紀にもわたって周囲の氾濫原地域の動物や植生に「生命線」を与えてきました。
なぜ洪水の問題が起きているのでしょうか。
湿った氾濫原は、肥沃な土壌と水が豊富という点において、農業を行う上で最適でありそれにより人々にとって魅力的な居住地となってきました。
洪水が発生しやすいこれらの地域で人々の定住が増加するにつれて、農地を増やし、住民を保護し、水の利用可能性を高めるために堤防とダムが建設され、工業時代には発電のためにダムが建設されました。
これらの人為的な変化と人口の増加の組み合わせは、結果、一部の地域で深刻な問題を引き起こしました。自然の水の流れが遅くなり、さらにはブロックされて、農業、住宅、および工業地域の洪水を引き起こし、財政的損失、最悪の場合は損失を引き起こしています。
川の氾濫を防ぐには？
人口増加などにより洪水の発生は増えましたが、よいニュースもあります。ほとんどの政府が河川と湿地の修復に目を向け始めたことです。現在は、過去の経験と国際協力に学び、堤防の復元や改良、より多くの水を自然に貯留できる氾濫原の復元といった、実証済みのより良い方法があります。これにより人々の安全を保てる可能性が高まり、更にはきれいな水や野生生物の生息地など他にも利益がもたらされます。
運河や排水路が通っていることで堤防や氾濫原の復元や分水ができない人口密集地域の場合、建物のオーナーは、洪水による被害を軽減するために洪水の防御と緩和に投資が必要となるかもしれません。最も一般的な洪水防御と緩和には、大切な資産や建物、および人を洪水レベルより高くすることがありますが、建物や資産の移動はそう簡単ではないはずですので、洪水防御壁、防潮堤、逆流弁、排水ポンプなどの対策を施し、建物や資産に水が浸入しないようにし、資産や人の安全を守る必要性もあるものと考えます。
エス・フリースは、タイの洪水対策とサービスを専門としています。弊社の製品ラインナップには、デンマークCold 社の広域用移動式バリア、Friivaゲート・フェンス用洪水バリア、アイルランド発Dam Easyのドア・ゲート用洪水バリア、および個人宅や商業施設、自治体を洪水から保護するための幅広いアクセサリをご用意しております。
